皆さん、「電池交換」って聞くとどんなイメージがありますか！？

「簡単」「すぐ出来る」「誰にでも出来る」

いえいえ、実はすご～く大変なんです（汗）

まず「預かる」

たったこれだけでも、

1. ガラスや本体、バンドなどに破損が無いか確認する。

2. リューズがキチンと出るか？日付や針がちゃんと回せるか？確認する。

3. 裏ブタの形状や開け方、サビが出ていないか？を確認する。

4. 磁気が入っていないか？確認する。

他にも、文字盤の数字や日付枠の接着が取れていないかを確認するなど、

「預かる」というだけでこれだけの事をします。

では、早速裏ブタを・・・開けてはいけません！！

開ける前に、まず裏ブタの周りの汚れや微細なゴミを歯石取りやブラシを使って丁寧に落とします。

それからいよいよ裏ブタを開けて、本番の電池交換になる訳ですが・・・

ここでも裏ブタの開け方が代表的なものでも3種類あるので、それぞれに適した工具を使い、適した開け方をします。

・・・が、サビているものや、そもそも開けにくい構造のものなどは、今までの経験を生かしていろんな開け方を試してみます・・・が、壊すわけには行かないので慎重に、慎重に・・・

・・・と、実際は「電池交換」と言っても20～30工程以上が必要です。

私たちプロがやっていると、とても簡単そうに見えるかもしれませんが、時計はあくまでも「精密機械」です。

塵やホコリ、温度、湿度にも非常に影響を受けますので、必ず専門店に出して下さいね。

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