三代、100年以上続く宝石店なので、初代や二代目が販売したジュエリーのリフォームを受けることもあります。
三代、100年以上この佐伯で宝石時計店をしていると、有り難い事があります。
それは祖父が販売した宝石時計を父が、父が販売した宝石時計を私が加工修理させて頂くという事です。
つまり3世代に渡って、ニシジマとお付き合い頂いているんです。
先日も20代の女性が「おばあちゃんが、これは大切な指輪だからあなたにあげる。と言って、昔ニシジマさんで婚約の時に買ってもらった指輪を譲ってくれたんです。」と。
お祖父様はその頃まだ若くて、お給料が安かったので小さいダイアしか買ってあげられなかったそうです。
でも金額なんて関係ありません。お祖母様にとっては大切な指輪なんですから。
見せて頂くとグルグル回るくらい緩く、変形もしていたので、「サイズを直すか、違うデザインにリフォームしますか?」と伺うと、「いえ、折角おじいちゃんがおばあちゃんにあげた大切な指輪なので、このままの形で使いたいんですが。」という事だったので、変形直しと新品仕上げだけをさせて頂きました。
お祖母様の指輪という事は、私の祖父が販売したものですね。
違う日には「これは結婚する時に主人が、あなたのお父さんから買ったダイアなんだけど、今度娘が結婚するからあげようと思って。指輪は旦那様からもらうから、ネックレスか何かに加工出来る?」と。
こちらは父がこだわっていたブランドの婚約指輪。ダイアが非常に輝くので、ダンシングストーンというダイアがクルクル揺れるネックレスにリフォームさせて頂きました。
こんな風に代々に渡ってご愛顧頂けるのは本当に有り難いことです。
「宝石時計は、それを身に着けていた方の想い出と共に、代々受け継ぐ宝物。」
それが三代目として私が感じていることです。
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